内向型に“ひとりの時間”はなぜ必要?安心して過ごすためのヒント

また疲れてるじゃん。なにかあったの?

昨日ちょっと人と会っただけで、どっと疲れちゃって…

わかる!私もそうだよ。
それ、“内向型”って気質のせいかもね?

「ひとりの時間がないとしんどい」
「でも、休んでばかりでいいのかな…」

今回は、そんなふうに感じている人に向けて、
「内向型にとって一人の時間がなぜ大切なのか」、そして「どう過ごせば心おだやかに休めるのか」をお伝えしていきます。

目次

そもそも、内向型にとって“ひとりの時間”ってどんな意味?

外向型と内向型の大きな違いとは?

外向型と内向型の違いって知ってますか?カンタンに分けると、エネルギーを充電する方法の違いなんです。

内向型「ひとりの時間」でエネルギーを充電する

外向型「人との交流」でエネルギーを充電する

あなたのまわりの友人にもいませんか?
飲み会好きで、ストレスがたまると「飲みに行こう!」「話聞いて!」と知り合いを誘うことが多い方。

その人はきっと「外向型」です。

一方、「内向型」の私たちは、疲れたときは「まず、ひとりになりたい…」。
1対1の食事ならまだしも、飲み会や大人数の集まりは、自分が元気なときに行くもの。

…と思っている方が多いのではないでしょうか?

なぜ内向型は“静けさ”を求めるの?

情報を「深く考える」クセがあるから

内向型の人って、何かを言われたり聞いたりしたとき、まずじっくり頭の中で考えるクセがあるんです。

たとえば、友だちとの会話でも――

「今の返事、あれでよかったかな?」
「もしかして気を悪くしてないかな…」

終わったあとも何度も思い返してしまうこと、ありませんか?

実はこういう“深く処理する思考”って、エネルギーをたくさん使うんです。


だから、内向型の人は何もしてないようで、頭の中はフル稼働
自分でも気づかないうちに、すごく疲れてしまうんですね。

刺激に“ちょっと敏感”だから

内向型の人って、音・におい・人の表情や雰囲気みたいな、“ちょっとした刺激”にも反応してしまう脳を持っているんです。

たとえばカフェでも、話し声・BGM・お店の匂い・お皿がぶつかる音、全部が少しずつ入ってきて、「なんか集中できないな…」と感じたことはありませんか?

フリーランスですけど、私は「カフェで仕事」は集中できなくて苦手です

これも、自分では意識してなくても、感覚が働きすぎてるサインなんです。

内向型は、よく“繊細さん”と称されますが、“過敏さん”と表現する方が、正確に表現できているように思います。

ひとりの時間は「自分に戻る」ための時間

自分にその気がなくても、自動的に受け取ってしまう、まわりからの刺激。

受け取るほどに「じゃぁ私はどうすればいい?」という先を読んだ考えも頭の中で走るので、自分よりまわりを優先してしまう方も多いです。

でも、やっぱりそういう時間が続くと、疲れてしまいますよね。

疲れてしまったときは、強制的にそれを遮断して、受け取る情報が少ない環境に身を置く必要があります。

「ひとりの時間」は、元々の自分のペースを取り戻すための時間なんですね。

「ひとりの時間」が足りないと、どうなる?

ひとり時間って、目に見えるものじゃないから、“足りてない”ことに自分でも気づきにくいんですよね。

でも、気づかないうちにこんなサインが出ていたら、それは「そろそろエネルギーが空っぽかも?」という合図かもしれません。

頭の中がざわざわして止まらない

やるべきこと、人に言われたこと、SNSで見かけたこと――

何もしてないのに、頭の中だけが忙しくて、ずっとひとり会議中みたいな感じで、何かに集中しようとしても、別のことを思い出して、心ここにあらず。

自分でびっくりするくらい、思考が散らかります

小さなことで、心が揺れる

普段なら気にならないことにも、必要以上にモヤッとしたり、イライラしたり、不安になったり

LINEの既読スルーとか、誰かの何気ないひと言に、心が引っかかってしまう。

それは、敏感になりすぎてるサイン
脳も心も、ちょっと疲れちゃってるんです。

がんばろうとするほど、消耗する

本当は大好きな友だちや、信頼してる家族との会話なのに、

「うまく返せない」
「笑顔がつくれない」
「話すのが億劫」

――そんなふうに感じる時はありませんか?

それは決して、相手への気持ちが変わったわけじゃなくて、自分のエネルギーが足りてないだけかもしれません。

「私、人付き合いが苦手なのかな…」なんて、自分を責める必要はないんですよ。

がんばろうとするほど、消耗する

「やらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と思って動こうとしてしまう。

結果的に、もっと消耗して、どんどん悪循環に。

寝ても疲れが取れない、笑顔がつくれない、思考がうまくまとまらない。

もしそうなっていたら、必要なのは「もっとがんばること」じゃなくて、いったん、ひとりでぼーっとすることだったりします。

私のおすすめ:「ひとり時間」のつくり方

① 朝いちばんに「1人の静かな時間」をつくる

HSPや内向型の人にとって、静かな時間はエネルギーを補充する大事な時間です。

その中でも特におすすめなのが、朝いちばんの時間を“誰にも邪魔されない時間”として確保すること

実際、早朝は脳がまだ刺激にさらされていない状態なので、情報処理が深いタイプの人にとっては、一番すっきりと集中できるゴールデンタイムとも言われています。

私自身も以前は「夜の方が落ち着く」と思っていたのですが、朝5時に起きて自分のための時間(発信や読書など)をとるようにしてから、気持ちの安定度と疲労感の軽減を大きく感じるようになりました。

無理に早起きをしなくても、朝の10分だけ、静かな部屋で白湯を飲むなども効果的です。

「自分のために時間を使えた」という実感があるだけで、その日一日のエネルギーの充電になりますよ。

② 頭の中を書き出す時間をつくる

内向型やHSPの人は、一度にたくさんの情報を受け取りやすく、さらにそれを深く考える傾向があります。

そのため、頭の中がすぐにいっぱいになって、知らないうちに“思考の渋滞”が起きてしまうんです。

このような過剰な思考負荷に対して有効なのが、ジャーナリング(書き出し)という習慣です。

心理学の研究でも、「思考を紙に書き出すことで、脳のワーキングメモリ(短期記憶の処理領域)への負荷が下がり、感情の整理やストレス軽減に効果がある」とされています。

私自身は、

  • モヤモヤしているとき → ノートやNotionに日記のように書く
  • 考えを整理したいとき → マインドマップを使う
  • 答えが見つからないとき → 人に話し、それをAIにまとめてもらう

など、状態に応じて“書き出す”か“話す”かを使い分けています。

思考を外に出すだけで、驚くほど脳が軽くなりますよ。
まずは1行、メモ帳に言葉を置くことから^^

③ 家の中に「ひとりでいられる逃げ場所」をつくる

内向型やHSPの人にとって、自分だけの空間や“誰にも干渉されない時間”は、心の回復に直結します。

ただ、実際の生活の中では、家族との時間や育児・仕事で「一人になれない状況」も多いですよね。

そんなときに大切なのが、「ここにこもったら休める」という“逃げ場所”を決めておくこと。

私の場合は、鍵がかけられる洗面所(笑)。
誰かに話しかけられたり、反応を求められたりしない完全な“ひとり空間”です。

たとえ5分でも、ドアの向こうに誰も来ないという状況があると、身体も気持ちもふっとゆるみます。

これは心理学でいう「安心感の回復」とも関係していて、刺激から距離を置くことが自己調整力を高めるとされています。

あなただけの“自分を回復させるためのピットイン”を、ぜひ家の中に1つ確保してみてください^^

ひとりの時間に「罪悪感」を感じるあなたへ

でも、家族に申し訳ないな…

サボってる気がして罪悪感があるよ

そう思う気持ちも分かるよ、相手の気持をすぐ考えちゃうもんね。

でもね、自分を大切にすることって、本来罪悪感を感じるようなことではないんです。

内向型の私たちにとって、「ひとりの時間」は家族やまわりの人のためにまた笑顔でがんばるために必要なガソリン補給のピットインタイム。

それなしには、まわりの人を幸せにすることだってできないものなんです。

だから「ひとりの時間」を確保して、しっかり自分自身にエネルギーを補充するのは、家族やまわりの人のためにもつながっていくんですよ^^

まとめ|「ひとり時間」は、あなたを取り戻す大切な習慣

「ひとりの時間を欲しいと思う自分」に、罪悪感を感じる必要はありません。

内向型の私たちにとって、“誰とも比べず、何者にもならず、ただ自分でいられる時間”は、エネルギーを取り戻すための必須タイム。

その10分が、1日の余裕をつくってくれたり、揺れやすい心をそっと支えてくれたりします。

まわりのために頑張る前に、まずは自分を整える。その”順番”、大事にしていきましょうね^^

今日のあなたに、静かであたたかな“ひとり時間”がありますように。

FAQ:「ひとり時間」についてよくいただく質問

Q.内向型にとって、ひとりの時間ってそんなに必要?

A.はい。
内向型の人は、他人との会話や刺激の多い環境で、脳が無意識のうちにフル回転しています。
外から見れば「ただ会話しただけ」でも、内向型の人はその場面を何度も思い返したり、細かく処理しようとするため、通常よりも多くのエネルギーを消耗します。
ひとりの時間は、その情報の処理を終えて、自分を回復させるために不可欠な時間なんです。

Q.でも、ひとり時間を取ると家族に申し訳なくて…

A.その気持ち、すごくよくわかります。
でも、「休んでいる=怠けている」ではありません。
エネルギーが回復したあなたは、もっと機嫌よく、思いやりのある関わりができるようになります。
むしろ、ひとり時間を取らずに我慢を続けた方が、イライラしたり、相手を傷つけてしまうことも…。
「自分を整えることは、まわりに優しくするための前提」だと思って、大切にしていいんです。

Q.具体的にどうやって“ひとり時間”をつくればいいの?

A.忙しい毎日の中では、“まとまった時間”を取るのは難しいですよね。
でも大丈夫。5分でも、自分のために確保するだけで効果があります。
おすすめは、以下のような工夫です:

  • 朝いちばんの10分を「静けさタイム」にする(スマホOFFで白湯を飲むだけでも◎)
  • 家の中に“逃げ場所”を決めておく(洗面所やベランダなど)
  • モヤモヤを紙に書き出して、頭の中を「見える化」する

大切なのは、「これは自分のための時間」と認識すること。
その意識だけでも、心の安心感がまったく変わってきます。

Q.ひとりの時間が足りないと、どうなるの?

A.一番わかりやすいサインは、**“小さなことに反応しやすくなる”**ことです。
たとえば:

  • LINEの返信がないだけで不安になる
  • 誰かの何気ない一言にモヤモヤする
  • 自分の考えがまとまらず、焦る

それは「あなたに問題がある」のではなく、“ひとり時間という燃料補給”ができていないだけ。
必要なのは「がんばること」ではなく、「静けさに身を置くこと」なんです。

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